新着ブログ/海が見える眺望の良い斜面地に住宅を設計する方法。

is32ss_F8G2333ここでは、皆様からよくあるご質問についてお答え致します。
第一回目は斜面地に注文住宅を建てる、です。
土地探しの過程で、斜面地の土地はたくさんみかけると思います。
とくに沖縄には斜面地がたくさんあります。
ご予算、立地環境、海が見える、高台にあり眺望が良い、小学校が近い等、良い敷地だな、と思って不動産屋さんに敷地を案内してもらっても、敷地に平らな部分はほとんどなく、斜面しか見えない。なんてことも結構あると思います。そんな時、あ〜これじゃ、建てられない、と皆様思いがちなのですが、実はこれはすごい【チャンス】なのです。
と言いますのも、
斜面地は一般的には皆様そのように敬遠されるので、不動産市場価格では金額が安く設定されています。斜面地に建てる際、基礎の部分にお金がかかるのではないか、よう壁にお金がかかるのではないか、そもそもこんな斜面地に住宅を建てられるのか、といったことが頭に浮かぶと思います。そうです、従来の設計の仕方で斜面地に住宅を建てる場合は、そういった目に見えないコストがかかってしまいます。その為、土地の価格も相場よりは安く設定されていますが、従来の設計の仕方では、土地は安いが、結局建物の方にお金がかかって、結果は割高になってしまいます。
そこで、【チャンス】なのです。設計の考え方を根本から考え直し、建物を安価な予算で建築することが出来れば、全体の予算を抑えながら、斜面地の魅力が詰まった住宅を建築することが出来ます。元々斜面地は眺望が良い、海が見える、山の斜面にあり森が見える等、緑に囲まれた優れた住環境にあることが多く、その上価格も安いと、言うこと無しの物件です。
実例としましては、沖縄知念の海が見える斜面地に建つ注文住宅では、斜面の土地を出来る限り触らずに、住宅を空中に浮かして建築しています。このことにより、斜面地に発生する工事を劇的に減らし、基礎を合理的に設計しています。勿論十二分に建物の安全性を確保した構造設計に基づき設計しています。これはあくまでも数有る選択肢の一つであり、地盤調査結果を分析し、プランニングによってあらゆる解決策の中から設計方針を決定していきます。
このように、デザイン性を確保した上で、建物の構造、コスト、敷地の特性、素材、その他様々な要素に基づき、設計をおこなっていきます。

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