オベリスク。
僕は、夕暮れ時のオベリスクが大好きだ。
悠久の時を経て、佇むオベリスク。
オベリスクを眺めていると、いつも切なくなる。
エジプトにあるオベリスクとは明らかに違う表情の。
だから、いつも眺めていると切なくなる。
夏の真っ青な空の下、街をさまよい、気がつくとオレンジピンクの空。
ふらっと立ち寄ったBARでお兄さんが二杯目のビールを丁寧に注いでくれた。
一杯目は、ちっちゃなレジカウンターに座ってたちょっとこわそうな女将さんが睨みを効かせてたせいなのか、女将さんがたまたま席を外してる二杯目のビールは格別に丁寧に何度も何度も泡を捨てて、注いでくれる。
特別だった二杯目のビール…
てな訳で、ビールとオレンジピンクに染まったオベリスクと…