今、古民家の改修を自分の手によるセルフビルドで行なっている。
たまの休日を狙っての作業でなかなか進まないが、建築家として生きている以上、一度は釘の一本から打ち込んだ自分の手による建築を作り上げたいと夢見てきた。
まずは、解体からのスタートとなるが、バールを抱えて解体していく。
いつ終わるか分からない作業の連続ではあるが、普段の設計作業で身についた粘り強さには自信がある。
設計図や作業の工程は勿論頭にあるが、実際身体を動かして現場で考えてものを作ることは、腰は痛いが、設計とはまた違う発見、喜びがある。
自分で土間を打って、墨付けをして、そして刻んだ時間が僕の想いとなって動き出す空間を作り上げたいと夢見ている。