GW中の設計打ち合わせの合間に、左官工事をした。
有り難いことに我が家には、家を一軒建てる道具が全て揃っている。
工事の最初は意識もしていなかったが、この道具はすべて祖父のもので、父もいちいち僕には言わないが、
その道具を大切に使っていた。
祖父は4年前に他界したが、いつも黙々と働き、田を耕し、自然の中で生きていた。
祖父が使っていたこのコテも、いつも黙って、僕を助け、仕事を教えてくれる。
歴史は、一日二日では成り立たない。
祖父、父の想いもつなげるような建築をつくりたいと思っている。
(写真の大きなコテは、父の教えのもと僕が作った土間おさえ用のコテです。)