本日、上棟しました。
ここまで、様々な道のりを経て、
ようやくここまできました。
建築の設計、という仕事を通じて、
僕が得た財産。
それは、粘り強さ。
そして、この仕事をしていて、
いつも感じること。
それは、建築は、生きている、
ということ。
建築は、これでいい、と思った時点で、その姿になる。
だから、本当にこれでいいのか、
これがいいのか、
こうあるべきなのか、
を強く自問自答する。
建築を社会に送り出すためには、様々な場面を経て、実現へと向かう。
まず施主様のリクエストがあり、
その他法律的な事柄や、地域の条例、コスト、敷地の条件、建築としての機能性、空間性、芸術性、そして、日本の風景への責任。
それら様々なことを整理し、緻密に設計デザインとして成立させ、
そして次に、実際につくる、という場面へ移る。
現場に入っても、建物の詳細のおさまり、そしてより良い姿を求めて、
工務店さんと共に検討追求は続く。
気の遠くなるような、道のりの中で、【粘り強さ】という今まで積み重ねてきた僕の財産が、僕自身を励まし、
そして助けてくれる。
僕を信じて、期待してくれた施主様へ、一つでも二つでも、お返しをしたい、という想いと共に、
いつも、これが最後の建物、という想いでひとつの建物に純粋に向き合いたい。
15年前、初めて設計をさせていただいて、建物を世につくりあげた時の情熱を、今なお燃やし続け、
完成まで、施主さん、工務店さんのお力もお借りして、更に粘っていきたい。
写真は、上棟の日、同じを夢を見る施主様と共に、沖縄にて。