自分で建築をつくる。今回は、【自分で材料をつくる】の巻。
この挑戦は、郷土の材料を使って建築をつくる、
ことが重要なテーマのひとつになっている。
世にはびこる新建材とやらはNG、なのは勿論のこと、
出来る限り歴史を感じられる材料を使って、建築をつくりあげる。
今は身近にある竹を使って、建築のひと場面をつくっている。
冬の間に切った竹もすべて使い果たし、追加の材料を調達しに、
写真では伝わりにくいが、相当な急斜面に竹がある。
崖で足を踏ん張ろうにも、チェーンソー片手に足場も悪く、親父監修のもと、
近くの樹々にくらい付きながら、竹を切る。
竹は、重い。。!切断した竹がどっち方向へ倒れるか、風の向きもイメージして、切り口を入れ、
切り倒す。というより、切った後、崖を滑らせるようにして、藪から運搬しやすいように、倒す必要がある。
途中、『谷側に足持っていくなよ、竹に持っていかれるぞ。』
なんて、親父からのおそろしいアドバイスを頂戴しながら。。。
竹を切った後、枝をはらい、運搬。
枝を切るにも、竹の枝はなかなかシッカリしてまして、これまたコツが必要で、難しい。
運搬は、ひたすら重い!全長12Mの竹が、しなって、ユッサユッサ。。。
次は、竹を建築に使用する割付に合わせて製材していく(これもコツがいる)。
どれもこれも、すべてナタ一本でおこなっていく。
親父監修のもと、黙々と竹を割っていると、
『そう、そうや!』
『(汗。。。)パキーンっ』
『上手い!』
5年(〜10年)に一回位褒めてくれる、孫には仏だが、息子には厳しめの親父。(母も同様。)
でもなんか、妙に嬉しくて、汗をぬぐいながら、へへへ、と親父の方を見た。
この建築は、自分一人の力で建築をつくりあげることも、テーマの一つになっているが、
いつか遠い将来、親父と二人で竹切ったなぁ、、、って、完成した建築やこの野山を眺めながら、
振り返る日が来ると想うと、なぜかアツいものがこみあげてきた。
自分で建築をつくる。テーマはぶれずに、歴史です。(楽しみながら、まだやってます!!!)