只今大阪で設計デザインをさせて頂いております、
耐震等級3の二世帯住宅が上棟しました。
この二世帯住宅は、家族みんなが一つ屋根の下に暮らしながら、良い意味でお互いの暮らしを守りながら、
それぞれの世帯の暮らしを分けることで、お互いの生活リズムも心地良く保つことが出来るプランになっています。
一つのお家の中に、二つのお家がある、そんなイメージで案を検討していきました。
そして、光や風、緑を感じられる場である中庭を限られた敷地の中にデザインしています。
この中庭と住宅の空間のバランスが特に大切で、どちらが大き過ぎても小さ過ぎてもよろしくないので、
光と視線の抜け、緑の見え方、空気の流れなどを慎重に検討を重ねました。
住宅が密集した環境では、住まいの中に自然や緑を身近に体感することや、また隣家を気にすることなく窓を開けることも難しい住環境があると思います。
設計デザインで奇をてらうデザインをするのではなく、
敷地の持つ要素、その一つ一つを丁寧に設計デザインで解決していき、
さらに住まいとして心落ち着く美しい空間を誠実に設計することが何よりも大切だと、
完成を楽しみにされているご家族の笑顔を拝見するたびに、強く思います。
写真は、現場でご家族に建物のイメージや構造についてお話をさせて頂いているひと場面です。
熱心に聞いて頂きまして有り難うございます。