『このお家は何風(なにふう)ですか?』
そう聞かれると、説明がなかなか難しい。
和風とも言えるし洋風とも言える。うぅ〜ん。。
何風は表面のもので、空間の本質はもっと奥にある。そこをいつも何度も何度も説明する。そしてイメージを共有する。
目に見えるものではない、心の奥にあるもの。そこを表現することが設計だ。
そしてそこにたどり着いた時、初めて普遍的な美しさが手に入る。
例えば、障子とひと言で言っても色々な表情がある。桟の太さ、格子のサイズによって変わる全体の印象。
それらと調和しながら、光と共に呼吸するような空間。
その場の力、環境を読み取って空間に映し出す。
和風、洋風にとらわれず、山本風を模索したい。