『繊細さではなく、力強い樹を。』
昨年完成した住宅に植える樹を探しに、山へ。
昨今の造園では比較的繊細に映る株立ちの樹が多く見受けられるが、ここでは観賞用ではなく、力強い樹をイメージした。
以前からずっと気になっていた一本立ちの紅葉。
空に向かって大きく腕を広げ、風で新緑の葉が揺れている。
建築の設計段階からイメージしている樹。様々な空間から見える視界。そこに映る世界を樹々と共に、光と共にイメージしながら設計は進められる。一本の樹と運命的に山で出会って設計が大きく進む時もある。
建築と造園。同じ美意識でつくられてはじめて美しい世界になる。
建築と造園の融合。 R A K U E N