完成前の現場から。 ここでは、調湿作用に優れた漆喰を使用したしっとりとした、空間をイメージしている。 漆喰に混ぜ合わせる骨材、その他混入させる調合材を吟味し、見本塗りを作成して、慎重に行われる。 西陽が当たる面、北側の柔らかい光が当たる面、光を映し出す壁は微妙に色のトーンを変えながら。 空間と素材は表裏一体で、最後の最後まで思考は続く。 左官仕上げは、画一的工業的な素材と違い、人の柔らかさ、温もり、空気がどこからか伝わってくる。 空気を大切にした設計を求めて。